「マイナーオプション」という言葉を知っていますか? MLBのチームは、選手をメジャーとマイナーを行き来させることができますが、この制度には細かい条件があります。
マイナーオプションとは?
マイナーオプション(Minor Option)とは、メジャーリーグのチームが40人ロースターに登録されている選手を、 ウェーバーにかけることなくマイナーリーグに降格できる制度のことです。
通常、選手は 3シーズン分のオプションを持っており、その間は何度でも昇降格が可能。
しかし、オプションを使い切った選手は「アウト・オブ・オプション」となり、マイナー降格にはウェーバー通過が必要 となります。
オプションがカウントされる条件
- 1シーズン中にマイナー滞在が 20日以上 → オプション消費
- 1シーズン中にマイナー滞在が 20日未満 → オプション消費がされない
つまり、シーズン中に短期間マイナーに降格なら、翌年のオプションは残ります。
特例
メジャーリーグ・サービスタイム(MLS)が5年以上 の選手に関しては、球団の一存ではマイナー降格させられず、選手自身の同意が必要となります。
これは、ベテラン選手の権利を守るための重要なルールであり、選手側が自身のキャリアをコントロールできる仕組みの一環です。
オプション制度のメリット・デメリット
チーム側のメリット
- 若手選手の育成がしやすい
- ロースター調整が柔軟にできる
- 戦力に応じて昇降格をスムーズに実行可能
選手側のデメリット
- 頻繁な昇降格で安定したプレー環境が得られない
- オプション切れになるとウェーバー通過が必要(=他球団に移籍の可能性)
オプション切れの選手がロースター外になった場合
ロースター外(アウト・オブ・オプション)となった選手は、以下の選択肢があります。
- ウェーバーで他球団へ移籍
- ウェーバーを通過してマイナー契約
- FA(自らFAを選ぶ場合とマイナー契約をしてもらえずにFAとなる場合がある)
このため、オプション切れの選手は、自らのキャリアの岐路に立たされることが多いです。
まとめ
マイナーオプション制度は、選手とチーム双方にとって重要な要素を持っています。
特に 若手選手の育成やロースター調整に欠かせないルール です。
MLBでは、選手の成長と球団戦略のバランスが重要視されており、このオプション制度が巧みに活用されています。
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