2016年からメジャーリーグに挑戦している前田健太選手について、年俸の推移と成績を紹介します。
年俸と成績の推移
■入団：2009年（18歳）ドラフト1位、契約金8000万円
| 年 | チーム | 試合 | 勝 | 負 | S | 防率 | 年俸(万ドル) | 年俸(円) | 当時のレート* | |
| 2007 | (19歳) | 広島 | – | – | – | – | – | – | 800万 | – |
| 2008 | (20歳) | 広島 | 19 | 9 | 2 | 0 | 3.20 | – | 800万 | – |
| 2009 | (21歳) | 広島 | 29 | 8 | 14 | 0 | 3.36 | – | 2500万 | – |
| 2010 | (22歳) | 広島 | 28 | 15 | 8 | 0 | 2.21 | – | 4800万 | – |
| 2011 | (23歳) | 広島 | 31 | 10 | 12 | 0 | 2.46 | – | 1億5000万 | – |
| 2012 | (24歳) | 広島 | 29 | 14 | 7 | 0 | 1.53 | – | 1億5000万 | – |
| 2013 | (25歳) | 広島 | 26 | 15 | 7 | 0 | 2.10 | – | 2億1000万 | – |
| 2014 | (26歳) | 広島 | 27 | 11 | 9 | 0 | 2.60 | – | 2億8000万 | – |
| 2015 | (27歳) | 広島 | 29 | 15 | 8 | 0 | 2.09 | – | 3億 | – |
| 2016 | (28歳) | LAD | 32 | 16 | 11 | 0 | 3.48 | $1,000 | 10億9000万 | 1$=109円 |
| 2017 | (29歳) | LAD | 29 | 13 | 6 | 1 | 4.22 | $725 | 8億1200万 | 1$=112円 |
| 2018 | (30歳) | LAD | 39 | 8 | 10 | 2 | 3.81 | $600 | 6億6000万 | 1$=110円 |
| 2019 | (31歳) | LAD | 37 | 10 | 8 | 3 | 4.04 | $840 | 9億1560万 | 1$=109円 |
| 2020 | (32歳) | MIN | 11 | 6 | 1 | 0 | 2.70 | $510 | 5億4570万 | 1$=107円 |
| 2021 | (33歳) | MIN | 21 | 6 | 5 | 0 | 4.66 | $550 | 6億0500万 | 1$=110円 |
| 2022 | (34歳) | MIN | – | – | – | – | – | $300 | 3億9300万 | 1$=131円 |
| 2023 | (35歳) | MIN | 21 | 6 | 8 | 0 | 4.23 | $560 | 7億8400万 | 1$=140円 |
| 2024 | (36歳) | DET | – | – | – | – | – | $1,400 | 21億 | 1$=150円 |
*：ドル円の換算値は年平均を四捨五入したものです。
ドジャース時代の年俸は、出来高を含んだものになります。
■タイトル
- 2010(22歳)：最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、ゴールデングラブ、ベストナイン、沢村賞
- 2011(23歳)：最多奪三振
- 2012(24歳)：最優秀防御率、ゴールデングラブ
- 2013(25歳)：最優秀防御率、ゴールデングラブ、ベストナイン
- 2014(26歳)：ゴールデングラブ
- 2015(27歳)：最多勝、ゴールデングラブ、ベストナイン、沢村賞
ドジャースとの契約詳細
契約は以下の通りです。ドル円は2016年当時のレート109円で換算しています。
■契約
2016年に8年契約、契約金100万ドル（1億900万円）、基本給年300万ドル（3億2700万円）＋出来高で契約しました。
8年総額で最低2500万ドル（27億2500万円）、最高1億620万ドル（115億7580万円）になります。
尚、前田選手が実際に受け取った金額は約5150万ドル（56億1350万円）ほどと推定されています。
■出来高の詳細（それぞれ達成ごとに追加されていきます）
- 開幕ロースター入り：15万ドル（1635万円）
- 15試合先発達成：100万ドル（1億900万円）
- 20試合先発達成：100万ドル（1億900万円）
- 25試合先発達成：150万ドル（1億6350万円）
- 30試合先発達成：150万ドル（1億6350万円）
- 32試合先発達成：150万ドル（1億6350万円）
- 90イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 100イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 110イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 120イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 130イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 140イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 150イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 160イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 170イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 180イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 190イニング達成：25万ドル（2725万円）
- 200イニング達成：75万ドル（8175万円）
■その他
前田選手にトレード拒否権はありません。その代わりに契約期間中にトレードされるたびに100万ドル（1億900万円）を受け取ることができます。
タイガースとの契約詳細
2023年シーズン終了後、タイガースと2年総額2400万ドル（36億円：1ドル150円換算）で契約しました。2024年が1400万ドル（21億円）、2025年が1000万ドル（15億円）
尚、年俸の約0.5%をタイガース球団の基金に寄付することが発表されています。
月給や日給にするといくら？
2024年度の年俸を1400万ドルの約15億円とした場合の月給や日給はどのくらいになるでしょうか。尚、日給は単純に年俸を1年365日で割りました。
- 月給にした場合：年俸21億円÷12か月＝1億7500万円
- 日給にした場合：年俸21億円÷365日＝575万円
MLB最高年俸の大谷選手は下記をご覧ください。
もしドル円が80円～170円だったら年俸はいくら？
約10年ちょっと前は1ドル80円を切る時代もありました。また、今後円安が進んで1ドル170円なんて時代もくるかもしれません。もし、1ドルが80円だったら、もしくは170円だったら、前田選手の年俸はどうなるのでしょうか。今年の年俸を1400万ドルで見ていきましょう。
- 1ドルが80円だった場合：11億2000万円
（2011年、2012年ごろはこのくらいでした。川﨑宗則選手がMLBに挑戦をした年です。） - 1ドルが100円だった場合：14億円
- 1ドルが150円だった場合：21億円
- 1ドルが170円だった場合：23億8000万円
最後に一言
ドジャースとの契約は過去に前例のない、基本給が低く設定された複雑な契約で騒がれました。契約期間中にツインズへの移籍もありましたが、8年契約を全うしました。（前田選手が結んだような基本給が低く、結果を出せば年俸が上がる契約が、主流になっていくのかなと勝手に思っていましたが、選手に不利になるため、広まることはありませんでした。）
そして、2024年に36歳となりますが、タイガースを高額な契約を結びました。記事作成時点（2024.8.16）では、先発で結果出ずに中継ぎへ配置転換されています。年齢的には厳しくなってきていますが、まだまだメジャーリーグでの活躍を期待しています。
コメント